離婚をしたい方
婚姻費用
婚姻費用とは
婚姻費用は通常、「婚費」（コンピ）と呼ばれ、家族の生計維持のために費消される生活費のことです。
別居した場合も、離婚成立までの間は、別居前に生計を維持していた側が、もう一方の配偶者に支払うことになります。
婚姻費用の決め方
協議で決めるか、決まらない場合は、家庭裁判所に調停を申し立てます。調停では、話し合いをして決まりますが、決まらない場合には審判により裁判所が婚費を決定します。
婚姻費用の額
裁判所で決まる婚費の額については、夫婦それぞれの収入、子供の年齢によっておおよその相場がありますので、ご相談下さい。
婚姻費用が決まったら
調停又は審判で婚費が決まった場合には、判決と同じ効力を持ちますので、相手方は必ず支払わなければなりません。
もし、相手方が支払わない場合は、給料の差押えや預貯金の差押え等の強制執行により、強制的に支払わせることが可能となります。
婚姻費用分担調停の活用方法
離婚を申し出ると相手が生活費を支払わなくなるのではないかという心配がある場合に、婚費分担調停を申し立てて婚費を決定すれば、離婚が成立するまでの間、安心して離婚交渉に臨むことができるようになります。
また、別居後に相手方が生活費を支払わなくなってしまった場合に、この手続きを採って強制的に支払わせるという方法もあります。